化学薬品の腐食作用を用いて、金属を溶解させる「エッチング加工」

様々な模様やロゴなどをより立体的に見せる「エッチング加工」。

上記のサンプルは全て、金属の表面にマスキング処理を施した後、エッチング(腐食)加工によって柄を作っています。
エッチングをする部分以外をマスキングし、露出した金属面を腐食溶液によって溶解(侵食)することで形状を作り出すもので、金属面の元の高さから柄が下がる(溶解して凹む)ことによりデザインを表現しています。

エッチング工程の概略

※画像をクリックすると拡大します

興栄工業・エッチングサンプル写真

エッチングをする柄の印刷


金属面にレジストインキで柄を印刷します。乾燥後、“このインキが付着していない周囲の箇所”にマスキング処理を行います。

興栄工業・エッチングサンプル写真

マスキング処理


マスキング処理をし、次にレジストインキのみを洗浄します。これで柄の部分は金属が露出し、エッチングをしない周囲がマスキングで覆われている状態です。

興栄工業・エッチングサンプル写真

金属面を腐食(溶解)


エッチング液に浸して溶解させます。エッチングの深さは浸漬時間に比例します。最後にマスキングを剥がして加工終了となります。

曲面・連続する面へのエッチング加工

パッド印刷によるマスキング処理を行うことで、フラットな面だけでなく、カーブした面や二次元・三次元方向の連続した面へエッチングを繋げる加工も可能です。

興栄工業 パッド印刷マスクによる、曲面へのエッチング加工

エッチング加工が可能な金属・素材


通常の柄付けのようなエッチング加工が可能な金属・素材は、主に真鍮のほか鉄、銅、ステンレス(SUS430)などがあります。条件次第ではニッケル、チタン、クロムにも加工が可能です。
加工のご相談や、その他の素材へのエッチングの可否等、お気軽にお問い合わせください。